シーシェパードの抗議船に、ハープーン対艦ミサイルをブチ込むような爽快感
キジマ製の「ラジエター・ホースL型 内径15/外径23」を用意します。
でもって、長い真っ直ぐ部分を端から3㎝ずつ切ります。
それを3つ準備します。
次にブレーキフルードの蓋を3つ用意します。
要は、500mlの缶のでしたら、大きさが一緒のようです。
で、先に切り出した長さ3㎝のホースの片側を、ブレーキフルードの蓋を被せて塞ぎます。
これにて準備完了なのです。
Z/KZ1300には、極力排除すべき要素があります。
1つは「レーシー/スポーティ」です。
2つ目に「丸い形」です。
しかしまあ、どちらもあくまで「極力」であり、可能な限りに過ぎません。
ロッキードのレーシングキャリパーは死ぬほどカッコイイですし、タイヤは四角にできませんからな。
しかし、絶対に排除すべき要素があります。
そうです「エコロジー」です。
むしろ、この「エコロジー」なる身の毛もよだつ最低最悪の究極の欺瞞は、Z/KZ1300に限らず、地球上から完全排除すべきモノです。はっきり言ってエコロジーなるモノは、共産主義やイスラム原理主義より邪悪です。
30年以上も前の、「エコロジー?何それ?速いの?」チックな大排気量オートバイに、そんなモノ付いていないでしょ?と多くの人は思われることでしょう。
しかし実はオゾマシイ事に、北米仕様のKZ1300には標準装備でエコ装置が付いているのですよ!
何でも、当時のアメリカの排ガス規制がどーたらこーたらで、北米仕様には「Vacuum Switch Valve」なる排ガス抑制装置的なモノが、メインチューブ辺りに存在します。
でもコレ、欧州仕様にはハナから付いていません。基本的に意味ない装置だったからでしょうな。
コレ、カムカバーから2ヶ所、3番・4番のインテークマニホールドから各1ヶ所、エアクリーナーボックスから1ヶ所、それぞれゴムホースで繋がっているのですよ。で、大概、どのゴムホースも劣化してひび割れ状態です。外気を吸いまくっているから、多分、機能していないでしょう。つーか、仮に機能していても意味ないですし。
でもって、Vacuum Switch Valve自体も、190mlのコーヒー缶ぐらいあって、整備とかする時、非常に邪魔です。
で、粛清なのです。
粛清と言うより「汚物は消毒だぁ~!」なのです。
まあ、エコロジー云々は抜きに、これを撤去しているKZ1300オーナーさんは多いと思います。
外すのは簡単なのですが、問題は5つの穴を塞がなくてはいけません。
マニホールドは、まあ、ネジをネジ込めば終了です。
問題は、残り3つをどう―するか、なのです。
そんなワケでして、この記事の最初に戻るのです。
片側を塞いだゴムホースで、カムカバーやエアクリーナーボックスの穴を塞ぐのです。
どの穴も、ゴムチューブが刺さるように突き出てその先が穴になっているから、被せて適当に金属バンドかなんかで固定します。
カムカバーの穴、エンジンかけて指を押し当てるとわかりますが、空気を吸っています。だから、排圧で吹っ飛ぶことはないでしょうから、落ちない程度に固定しておけば大丈夫でしょう。ホースとフルードの蓋の隙間を軽く液状ガスケットで目張りをしておけば、ほぼ完璧でしょう。
一方、エアクリーナーの穴は、金属バンドも液状ガスケットも要らんでしょうな。そのくらいサイズがピッタリですから、この組み合わせ。
理想は、欧州仕様の純正部品で穴をキッチリ塞ぐやり方だと思います。
まあ、カムカバーの穴を溶接で埋めたり、エアクリーナーボックスの穴を何かの樹脂で埋めちゃうとか、方法はイロイロあるでしょう。
そんなワケでして、私はこのよーなお手軽・テキトーなやり方でお茶を濁す事にしたのです。
いずれにしても、身の回りのエコロジーを1つ抹殺でき、非常に気分が良いです。