実際に比べてみないとワカリマセン(腰下編)
昨日がんばってXL125Sのエンジンをバラしましたです。そんで本日、TL125Sと各部を比較。
左がTL125S、右がXL125Sです。
結論から述べると、この2つのエンジン、かなり相違点がありますです。
まず第1にクランクケース。TL125SのフレームにXL125Sのクランクケースは載りません。
なぜなら、XL125Sの右側クランクケース、後ろにドレンボルトが付く構造です。で、その部分が出っ張っており、フレームに当るのでマウントボルトの穴が大幅にズレるのです。
TL125Sの左側クランクケース、スプロケの斜め上の壁に穴が開いているので、XL125Sのモノを使いたかったのに・・・。
じゃあ、右側をTL125S、左をXL125Sにすればいいのかと思いつき、合わせてみたら・・・。
スリーブがぶっ刺さる穴の大きさがまるで違います。XK125Sはブカブカです。
流石にこれはマズイという事で、クランクケースはTL125のままで行く事に決定です。
次に本命のコレ。
左がTL125Sのミッション、右がXL125Sのミッションです。
もうね、私、写真とか撮るのがメンドクサイのです。だから、こんなテキトーな画像となるのです。
で、変速比をイロイロ調べてみたら驚愕の真実が明らかになりました。
TL125Sの1速→2.769
XL125Sの1速→3.083
XL125Sのほうがローギヤやないか・・・
気を取り直し、さらに調べると。
TL125Sの2速→2.125
XL125Sの2速→1.941
成程、TL125Sって1速→2速の変速比が近いのね。
でもって3速。
TL125Sの3速→1.631
XL125Sの3速→1.400
さらに4速。
TL125Sの4速→1.000
XL125Sの4速→1.130
そんでまあ5速。
TL125Sの5速→0.7241
XL125Sの5速→0.9235
5速もXL125Sのほうがローギヤやないか・・・
でも大丈夫。なんとXL125S、原付の分際で6速なのですよ。
XL125Sの6速→0.785
やっぱりローギヤやないけ!!!!!
いずれにせよ、使い物にならない1速・2速の改善も、最高速アップも、ミッションは関係なかったって事ですな。
いやはや笑いがとまりません。わははははは。死にたい・・・。
そこはアナタ、ポジティブ・シンキングですよ。
こーして「TL125Sを6速化するぞ」計画がスタートするのです。
ちなみに、TL125SとXL125Sのメインシャフト&カウンターシャフトは別物です。ギヤがハマる部分のスプラインとか太さが違いますし、XL125Sのメインシャフトには、クラッチハウジングを固定するロックナット用のネジ山が右端にあります。
ちなみに、右クランクケースのカウンターシャフトが刺さるトコ、TL125SはメタルでXL125はベアリングです。
いやですな、シャフトはどちらもTL125SでギヤだけXL125Sにしたかったのですよ。
それと言うのも、TL125Sのメインシャフトのギヤの歯数は13で、1速のカウンターギヤは36。一方、XL125Sはメインシャフトが12で、カウンターギヤが37.。だから1速はTL125Sのままにしたかったからです。
ついでに、XL125Sの6速をTLの5速に挿げ替えるとか。
結局はメイン&カウンターシャフトが全く異なったため、すべ露と消えにし我が野望で終わりましたです。
ですがまあ、XL125Sの6速ミッション、そのままTL125Sのケースにすんなり納まります。
シフトのフォークやドラムやスピンドルもXL125Sのまま大丈夫っぽいです。つーかTL125Sのスピンドル、チェンジペダルがハマるスプラインの部分がひん曲がっていました。ああ、チェンジペダルがカバーに当たってチェンジできなかった原因ってコレだったのね。納得。
で、クランクです。
パッと見はワカリマセンが、TL125Sのほうがちょっとだけ大きいです。
まあ、こんな原付如きでは大して違いなんてないでしょうケド。気持ちの問題ですよ。精神的に的にも気分的にも、前向きに毎日を送れるようになりました。
あとクランクの右のベアリング、TL125Sはニードルベアリングで、XL125Sはボールベアリングです。直径が違うので、当然ながら右側クランクケースのベアリンがハマる穴の大きさも違います。
他の腰下関係は、ケースを閉じてから追々という事で。それなりに違いはありますが、たぶん問題ないと思うです。
問題は腰上です。