直六国防挺身隊

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フロントフォークよもや話

Z/KZ1300のキャブ車のフロントフォークは、大雑把に分けて3種類ありますです。

画像の一番左がA1で、真ん中がA2、右端がA3以降であります。
イメージ 1
まあ、A2とA3以降のアウターチューブは一緒ですな。
アクスルシャフトを押さえつけるネジの数が違うのです。

見た目はゴツイA1がカッコイイのですが、A2以降の1本ネジのほうがバラしたり組み付けたりするのがラクチンなのでありますです。

で、この画像です。
イメージ 2
左がA2以前、右がA3以降です。
A3以降には、穴があるのがお分かりでしょうか?

Z/KZ1300のフロントフォークは空気を注入するのです。
で、A2以前は左右別々に空気を注入するのですが、A3以降は右からだけの注入でOK。
それもこの穴のお蔭です。
実はA3以降の場合、この穴のを使いインナーチューブ内の空気をバイパスさせているのですな。

つまり、A2とA3を境に、インナーチューブの互換性はアリマセン。

さらに言えば、バイパスさせる部品の分だけ、アンダーブラケットとトップブリッジの間のインナーチューブ剥き出し部分の長さが違うから、純正のヘッドライトステーもA2とA3とでは互換性はないハズ。断言できる自信がないのは、A2以前のステーと、A3以降のステーを実際に比較した事がないからです。でも、たぶんそのハズです。

まあ、憔悴しやさぐれた一般的Z/KZ1300オーナーの皆さんにとっては常識なのですが、ピチピチもぎたてフレッシュ!なZ/KZ1300初心者の人はフロントフォークやヘッドライトステーをヤフオクとかで買う前に要確認ですぞ。

Z/KZ1300のインナーチューブはφ41。
今の似たような排気量のオートバイに比べると細いですが、当時としては太い部類です。

一方、メーカーを超えたZ/KZ1300の兄弟車であるCBX1000(1000と書かないと盗難保険に入れないとかいうアレと勘違いされそうなので仕方がないのです)なんか、前から見たエンジンの迫力がZ/KZ1300以上にも関わらず、、ビックリするくらいインナーチューブが細いので心配になるです。
まあ、今の感覚で見て不安を感じるだけで、宗ちゃん存命で脂が乗り切った70年代後半の本田技研工業が「これで問題なし」としたのですから、普通に運転する上では何も問題ないと思うです。

この年代の大排気量オートバイにありがちなそーゆー心配をせずに、安心を感じさせてくれるZ/KZ1300のフロントフォークはエライのです。
そもそも見た目は、空冷Zのモノらと同様に「時代」を感じさせてくれるのでカッコ良い。

てなワケで、無理やり現行車のフロントフォークに交換する必要はないので、ノーマルでいこうと考えていますです。

まあ、国産・外車を問わず現行車の部品って高級オートバイであっても、精度が高過ぎるためなのかも知れませんが、プラモデルみたいでなんか安っぽいというか軽佻浮薄って感じでダサイから、ど―でも良い事だったりしますです。
とは言え、精度が悪過ぎても見た目・機能共にどーしようもないのも当然で、そのあたりのさじ加減が難しいですなあ。

いずれにしても、これから組み立てようとするオートバイに、どんな部品を使うのか、アレコレ妄想するのは楽しいのでありますです御座候。