直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

竹村武左衛門のダメ人間っぷりに、全米が泣いた

先月の事です。
知人らと昼間から飲み、その内の1人に「これを読め!」と命じられ、9冊の単行本を託されました。
で、翌日は二日酔いでして、翌々日にその9冊の最初の1巻「陽炎の辻」を読みましたです。
 
イカン、イカン、イカンで~~コレ。
 
居眠り磐音シリーズの中毒性、ハンパないです。
 
ぶっちゃけるけどエピソードもワンパターンで、「だから何?」です。決闘シーンとか単調でツマランし。
でも、読みだすと止まらない。
一種の麻薬です。
 
技術的には、1話では完結するエピソードとは別に様々なフラグを立てまくり、「こっちはどーなるの?」と、ストーリーが次巻を買わせるようにできているのです。
このような作品の場合、読者を退屈させたらオワコンですが、それをさせない。
主人公・坂崎磐音やヒロイン・おこんに限らず、今津屋老分の由蔵とか笹塚孫一とか、全ての登場人物が無駄なく効率的に活きまくっているです。
これだけ多彩な魅力的なキャラのオンパレードだと、ストーリーとかどーでも良くなりますです。
 
例えば、おこんと同格の超絶美人という極めて狭い分類、その中で誰が好きという話をしてみます。
登場人物全員とすると収拾がつきませんですから。
まあ今のところ(18巻時点)、おこん・おそめ・白鶴・高尾とこの4人が、この作品世界で最上位の美人なわけでして。
 
ツンデレ好きは全員おこんです。
ロリコン萌え豚諸兄はおそめ一択なのでしょう。
 
白鶴は作品の一種の象徴だから、人間らしさはあえて表現しなかったのでしょうけど。だから人間的な魅力が希薄です、まあ、かっこ良さはダントツですが。
 
そんなワケで、私の一押しは高尾太夫です。
殺人事件の捜査で行き詰った磐音に話しかけた際の、カジュアルモードの高尾太夫の凄味。
一発でファンというかストーカーになっても悔いなしと思ったです。
 
白鶴と高尾の2ショット花魁道中、実際に作中であるのだけど、一般童貞独身中年男性がが見たら即死でしょう。憤死か悶死か知りませんが。
 
やっぱ人間、見てくれや雰囲気も重要だけど、生きている人間としての在り様も大事ですなあ。
それが見えない人には魅かれない。
 
さてやっと18巻だ。全42巻だからまだ半分も進んでいないです。いつ終わるんだよ、コレ・・・
 
禁断症状が臨界点を突破し、頭がますますグルグルして、緑色のサルが冷蔵庫の中でゲラゲラ笑っているのが見えてきたから、本屋さん行ってきます。