直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

中二病でも総理がしたい

昨晩、テレビで日本海海戦がどーたらこーたらという番組がやっていました。
その中で、オネーちゃんだかオバちゃんだか微妙な感じの見てくれの人が、「日露戦争後、日本は中二病を患った」とおっしゃっていました。
なかなか言い得て妙、上手い言葉の使い方だと思います。
 
日清・日露の勝利により、日本が勘違いして身の程わきまえず背伸びして破滅に向かうなんて事は、とうの昔というか、明治時代に夏目漱石三四郎(でしたっけ?)の中ですでに指摘しており、言葉の意味は今更感満載でツマラナイものですが、中二病なるネットスラングの使い方としては素晴らしいと思うのです。
そもそも「中二病=幼稚性」ぐらいの認識の人々に「ああ、具体的にはアレの事ね」と、中二病なる言葉の真意を正しくかつ簡潔に理解させてくれる発言だと思います。
 
やはり活きた言葉には、時代背景・社会情勢が必要ですな。
 
なんで人々は中二病を患うんでしょうかね?まあ、麻疹みたいなもので、誰でも通るのでしょうが。
 
自分の能力・才能・運命・可能性を過信し、それに得体の知れない自己実現に関する妄想を薄気味悪くブレンドし、あたかも自分が創作物の登場人物のかのように錯覚する。
特に最近のガキ・・・お子様は、お受験だのなんだのと、バカ親・・・親御さんから発せられる「あなたはやればできる子ビーム」の過剰摂取により、そうした傾向が強いのでしょうなあ。それにテレビゲームやスマホとかが日常的な事象となっているから、余計に仮想世界のキャラに自身を投影しやすい環境にも置かれていますし。
 
いずれにしても中二病なんて、「現実」にぶち当たればすぐに目が醒めて快癒するハズなのですが、どーも最近は現実にぶち当たると「現実が悪いんだ!もういいよ、素晴らしい才能を有したボクは現実のためなんかに生きてやらないぞ。謝ったってもう遅いんだからネ!プンプン!」という、それこそ創作物の登場人物以上にハチャメチャな御仁がいるようで。
こーゆー人々は、親が死んだら生きていけないので勝手に消滅するから、別にいてもいなくてもどーでもいいのですが。
確かに、こうした現実と妄想がごっちゃになって頭がおかしくなった方々が、シャレにならない犯罪に手を染める危険性は高いです。でもここは一つ、自分の親族や恋人、友人・知人・ビジネスパートナーたちの運に頼るしかないですな。そーゆースリル・緊張感も、豊かな人生を送るためには必要です。
 
まあ、中二病とかニートについて考えたり意識したりする事は美しくないので、彼ら・彼女らの存在自体を完全無視するのが正しい人間の在り様です。
でもその一方、ああいった得体の知れない気味の悪い人々が現実に存在している世の中って、イイ感じに病んで狂って愉快だなあと思ったりもしますです。
 
そもそも、日本国の親分が「美しい国、日本」とか、「日本を取り戻す」とか中二病全開なわけですから、中年キモオタデブメガネの引きこもりニートたちは、誉れ高き日本代表選手団なのです。
 
・・・どーも政治とか社会とかが混じった文章って野暮だなあ。
あ、私の文章力が拙いだけか・・・