ベイグンデテイケヘイワヘイワ③
日本に限らず、政府というものは現時点での自国領土の喪失を絶対に認めません。むしろ、隣国・他国の隙あらば、その領土を掠め取ろうと必死です。これ、「イノベーションがグローバリズムで世界中の人々との絆がシェアで」といった欺瞞の腐臭漂う妄言に満ち満ちた現在においても同様です。まあ人間は、石器時代から現代に至るまで凶暴かつ残忍なケダモノのまま、文明だけ進歩して中身は全く進化していませんからな。
もし、沖縄県が独立を宣言した場合、そりゃあ日本政府は今までの手ぬるい対応から一変して、無慈悲な弾圧を開始します。もちろん、いきなり警察や陸上自衛隊が、デモに集まった住民を虐殺、とかは絶対にしないでしょうけどね。代わりに、ジャニーだかデニーだか知らんが、あの手の反体制分子を事故や病死に見せかけて暗殺とか、そこまでせんでも、司法と結託したりマスゴミに命じたりして社会的に抹殺。法律を改正し補助金の廃止、食料・エネルギー関連を中心とした沖縄特別税制の導入、金融・財界に働き掛けて資本の撤退を強力に推し進め、観光も含め、沖縄の県内産業を回復不可能な段階まで壊滅させるでしょう。
ただ、日本政府としては対外イメージ的に、こーゆー真似はしたくないのが本音。まあ、国際社会や国民の目に見えない形で、じわじわと沖縄県を破滅に追い込んでいくのでしょうね。
基本的に、沖縄県にはまともな産業ありませんからな。観光と漁業とサトウキビぐらいでしょ。
米軍の縮小で昔のような基地依存の経済ではなくなっているんですけど、その代わりがないもんだから、沖縄ってすごく貧乏なのよ。実際、沖縄の県内総生産って47都道府県のうち46位、所得水準はワースト1位。
さてお立合い、こんな甲斐性ゼロの地方自治体が日本から独立した場合、国家としてやっていけるでしょうか?できるわけないわな。
そこで、犠牲者面して「県内産業が育たないのは日本政府と米軍基地のせいだ!」と、議論のすり替え・厚顔無恥な責任転嫁を喚き立て、46都道府県民が必死に働いて納めた血税を食い物にする、どっかのチョンとそっくりですな。
沖縄サイドも、本当に日本から独立したら自分たちが即破滅と理解しています。
だから絶対に「独立」という言葉は口にしません。
ヤマトンチュの生命・財産をいくら犠牲にしてでも、米軍基地をなくしたいという自分勝手なわがままを何としても通したい。でも、「日本の地方自治体」という特権にしがみつき、補助金・優遇政策なる甘い汁は吸い続けたい。その最大公約数が、沖縄米軍基地反対運動なる悪質クレーマー的バカ騒ぎなワケですよ。実際、地域の平和と安全とか、戦争反対とかはどーでもよく、単純に「なんで自分たちが異民族・外国の犠牲になんなきゃいかんのじゃ!」という、抗議活動・民族運動です。
だから改めて述べますが、、沖縄の人々が本当に米軍基地をなくしたいというのであれば、アメリカ政府と交渉するしか術がありません。しかし、一地方自治体が自国の政府を飛び越えて、他国の政府と交渉する権限も資格もございません。日本から独立し「日本国の沖縄県」から、国連に加盟する「主権国家・琉球国」にバージョンアップする必要があります。
だからもう一回、県民投票をやるべきですよ。「日本からの独立の是非」について。
いやね、ホント、沖縄が「日本から独立すんぞ!」って公式の場で宣言したら、私、心から「エライ!」と喝采しますよ。嫌味じゃなく。
しかし、それでも私は、琉球民族なるものが地上から消滅する可能性が極めて高い艱難辛苦の道程であっても、あえて民族の尊厳に殉じようとする愚かな、そして誇り高き姿こそ、人間美を表現する一つの完成された芸術的行動だと思います。
ところが、それはしない。それだけの覚悟はない。覚悟の代わりにあるのは、薄汚いタカリ屋根性。
と、見做されるワケですよ、これまでの沖縄の米軍基地反対派の発言や行動って。
いずれにしても、沖縄の基地問題の根底にあるのは、沖縄の人々の「自分たちは日本人じゃない」という民族意識だと思います。まあ、「日本の国籍があるから、自分は日本人で間違いない」と頭の悪い反論する沖縄の人々も多々いらっしゃるでしょうが、日本人か否かは、そーゆー法律とか制度上の話じゃありません。科学的・文化的・歴史的な話です。
大阪なんとかって女子テニス選手とか、日曜日に死んじゃったキーン先生とか、国籍は日本かもしれんが、どー見たって外人じゃねーか。つまり、そーゆー事だ。
それを証明したのが、今回の県民投票の結果です。
次が最後ですな。