直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

結論としては、第三次世界大戦でも起きなきゃ治らんな②

例えば、アナタが浜辺を歩いていると、子供達がカメをイジメている場面に出くわしたとします。
フツーは助けるでしょ?カメを。
これが、孟子が説く「善性」ってヤツですね。
 
私はですね、性善説を否定するつもりは毛頭ないのよね。
でもね、この善性ってヤツ、通常は後回しにされます。
それは、洋の東西に関係なく、人類の歴史ってヤツをザックリとでも見りゃ誰でもわかる事。
 
まあ、人間も動物ですよ。コレが基本。
間違っても、「神は人間を神に似せて創った」なんて事ぁないから。そもそもキリスト教とかユダヤ教とかイスラム教の神なんかいねーし。
 
つまり、人間は断じて「動物以上・神様未満」の存在じゃないのよね。
極めて特殊な「だけ」の動物に過ぎず、それ以上でもそれ以下でもあ~りません。

さてさて。
すんげ~~大昔、何千万年前とか、そーゆー話。一部の猿が地面で暮らすようになりました。
で、コイツら、当然ながら弱い。大昔の自然界における猿の優位性は樹上生活ぐらいしかないですもの。
結果、サーベルタイガーに喰い殺され、マンモスに踏み殺されまくりです。
こりゃアカン!ってなワケで、猿の一部は人間に変化します。

で、この人間、手を使ったから脳のスペックが向上したのか、元の脳のスペックが高いから手を使う事ができたのかは知らんが、まあ、高スペックの脳ミソを武器に自然界で成り上がっていきます。

サーベルタイガーやマンモスと戦う場合。
まあ、1匹で立ち向かっても負けるワナ。
じゃあ、数で勝負しよう。
でも流石に素手じゃ負けるワナ。
じゃあ、槍や鈍器で武装しよう。
それでも戦いに参加した半分は死ぬワナ。
だったら、群れの中で強い奴らだけが戦いに参加しよう。

ちなみに、コレが男尊女卑の始まりだと思うのよね。まあ、はじめ人間ギャートルズの世界なら合理的だよね。
え?何?ギャートルズじゃ母ちゃんが一番強いって?まあ、その、あれだ、アレは後世の創作だから。

何はともあれ、こーやって人間は、自然界における食物連鎖の頂点に立ったワケです。
身体能力的には動物の中で、ダントツに劣っているクセに。
詳しく知りたければ、テラフォーマーズでも読みなさい。

いずれにしても、自然界じゃ敵なしとなった人間。すると今度は仲間内で殺し合いを始めます。
このあたりがどーしようもない。

最初は、狩場の奪い合いとかだったんでしょうね。それでも狩猟・採集が主体の人間の群れは定住せず、常に移動していたらしいから、せいぜいニアミス的な小競り合いで済んでいたのでしょう。

それが、食料の安定供給を目的に農業・牧畜とか始めると、土地そのものに価値が発生。人間の群れにとって、土地の価値は死活問題となるワケです

「自分たちの暮らす土地は狭いし、土が悪いし、水源も少ないので作物があまり収穫できない。だから四六時中みんな飢えている。それに比べて山向こうの連中が住む土地は広くて肥沃で、水源にも恵まれている。むきー!!」ってなって、オスどもが武装して徒党を組んで山向こうの土地を奪うため攻め込みます。
攻め込まれた山向こうの群れも、自分たちの生命線である土地を奪われまいと必死に抵抗します。

こうなると、狩猟時代の小競り合いと違い、お互いに群れの存亡を賭けた総力戦です。
どっちが勝とうが負けようが知ったこっちゃないが、勝ったほうが負けたほうの群れのオスはもちろん、オスどもの血を引くガキも、奴隷として役に立たない年寄りも皆殺しにし、メスは肉便器として利用したんでしょうね。
でまあ、必然的に勝ったほうの群れは大きくなりますよ。ガキがバカスカ生まれてくるんですもの。
人間の群れは原則、数が多いほうが強いです。で、強くなった群れは「よっしゃー!今度は山2つ向こうの群れを襲って土地をせしめて、蓄えている食料を奪って、オスどもは皆殺しにして、女どもは肉便器にするぞ!」って、なるワケですよ。

こんな無慈悲で理不尽な真似を繰り返していくうちに、人間の群れは集落・村、やがては国となっていきます。
つまり「社会」が誕生します。

確かに、群れの時点でもリーダーやボスがいたでしょうし、掟みたいなものもあったでしょう。
でもそれは、ニホンザルやライオンとかの群れと同じ、個体差によって自然発生した序列・ルール・役割分担に過ぎず、まず最初に序列・ルール・役割分担を規定し、それから各個体を当て嵌めていく社会なるシステムとは大きく違うと思うのよね。
まあ、人類初期の社会というのは、群れ時代の掟に準拠した代物だったのは間違いないと思うけど。

こうして人類の歴史というヤツは、社会の誕生により、野蛮で残酷で滑稽な度合いをさらに強めていきます。

続きます。