直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

特殊工具購入の良いキッカケ

昨日、南風いとはげしく、春の嵐とおぼゆ。屋外に出ることかなわず家にこもるばかり也。よしなしごとに思いをめぐらさんとすれど、心に浮かぶはただただ中心より右にズレたるIN側カムシャフトスプロケットのしるしのみ。時を急き道理をわきまえず勢いに任せことを成すは世の常なりも、時をおき心をしずめサービスマニュアルをながめるにつけ、思いをあらたにし、カムシャフトの組み直しを決めし侍り。

でまあ、本日、再び御開帳。なんだかな~。

「ムキ~~!」とか、「死ねよ、このカス!」とか、「パトラッシュ、ボクもう疲れたよ・・・」とか、独り言をブツブツ吐きながら格闘した結果。
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まさにドンピシャ。思わず「よっしゃー!」と雄叫びを上げました。向かいのお店の人が怪訝な顔でこちらを見ています。
知らんがな。

要は、EXカムシャフトの位置が低すぎてたみたいです。だからIN側が右に寄っちゃったのですな。
いずれにしても、ようやくバルブクリアランスを測定できます。
その結果。

IN側 (規定値0.05~0.15mm)
1番 0.06
2番 0.05
3番 0.06
4番 0.06
5番 0.06
6番 0.04以下

EX側 (規定値0.15~0.25mm)
1番 0.21
2番 0.15
3番 0.20
4番 0.16
5番 0.20
6番 0.15

EX側はかなりバラバラ。一方、IN側は悉くギリギリ。INの6番なんかシム交換決定だし。

とりあえず、シムを外すための特殊工具を注文しましたです。どのサイズのシムが入っているかわからないと、新たなシムを注文できませんから。
まあ、特殊工具が届く前に、一度は始動テストをしてみたいものですなあ。

つーか、なんでバルブタイミングがあんなに狂っていたのでしょうね。
メリケンのバカヤンキーが適当に組んでいたのかもしれないが、それならなんで去年の夏まで動いていたのでしょうね?とすると、去年の夏に狂った可能性の方が高いですなあ。

Z/KZ1300のカムチェーンテンショナーはオートです。バネで常に突っ張る状態を維持しているのです。
で、どうやらこのオートの純正カムチェーンテンショナーが怪しい感じです。コヤツがちゃんと仕事をしなかったから、チェーンが緩んでコマがズレたとか。

本日、サービスマニュアル通りに組み込んでみたら、ボルトを緩めて解放してやっても「チェーンを押す棒」が出ないのです。で、カムチェーンテンショナーをクランクケースに固定するマウントボルトを少し緩めると棒が出ました。カムチェーンテンショナーのボディが歪んでいるのかしら?
まあ、予備に交換いたしましょう。

このように私は、本命マシンの組み立てノウハウを着々と蓄積していくのです。

実際、このKZ1300は部品取り車のつもりで買ったのですし、構造を理解し組み立てや調整を練習するための教材なのです。
だって、ハーレーやSRぐらいしかまともにイジった経験のない私が、空冷4気筒を飛び越えて、いきなり水冷6気筒のエンジンですぜ。無謀ですよ。
部品の替えが効かないから失敗もできませんし。やっぱ、練習しないと。

てなワケで、また一歩、野望に近付いてしまいました。