言葉って、ヤッパリ難しい
結構、最近の電話での会話。
クライアントのオッサン 「ねえねえ」
私 「ハイハイ」
クライアントのオッサン 「昨日、納品してくれた原稿。なんで、『産業』と『業界』って、分けてあんの?」
私 「霞が関が相手に正論をブッ込む時は『産業』にして、労使で煮詰めるべきテーマでの議論のシーンでは『業界』にしたのです。ソッチの方が、状況説明的に正確でしょ?」
クライアントのオッサン 「そーなのよ。そーなんだけどさ。先方にラフで渡してね。『良く出来てる!』って評判良いのよ」
私 「じゃあ、良いじゃないですか」
クライアントのオッサン 「でもさ、『産業』と『業界」って、厳密には意味が違うでしょ?で、同じモノを指し示しておいて、違う言葉で表現する。それが、同じ人物が書いた、同じ文章にあるのって、キモクねえ?」
私 「キモ過ぎですな」
クライアントのオッサン 「なんとか統一できない?」
私 「あと1ページ増やしてくれればなんとかできそうですが」
クライアントのオッサン 「それは無理。予算が決まっているので」
私 「じゃあ無理ですな」
クライアントのオッサン 「だよなあ。でも、業界と産業が混在している原稿、キモイなあ」
私 「そーせざるを得なかった、私の無能ぶりも含め、今回の原稿はかなりキモイです・・・海より深く反省です」
クライアントのオッサン 「イヤ、責めているワケじゃないのよ。でも、キモイよね」
私 「キモイです」
こーんな風に文章が商売になると、関わる人は皆、非生産的なバカになるです。