2015・夏
そう、アレは去年の夏でした。
猪苗代湖に行ったのです。KZ1300で。
湖を一周して、おろしソバを食べてですね、さあ帰宅です。
国道118号をずびずばと南下し、棚倉を過ぎたあたり。そこでソレは起きました。
そーです、エンジン停止です。
セルが回らないどころか、ニュートラルランプも点きません。バッテリーが空っぽなのですな。
こーなってしまったら、どーする事もできません。JAFを呼びます。
で、荷台にはKZ1300、助手席には私を積んだローダーで堂々と帰宅です。
いやはや、お高いタクシー代でしたです。
そんで翌日、バッテリーを再充電。当然ながらエンジンはアッサリ始動。
テスターで測ってみると、10Vも充電していない。なんじゃこりゃ~!
で、新品リプロのレギュレーターにしてみると復活。
ところが疑い深い私は、そのままエンジンをかけたまま放置。
だんだんとアイドリングが不安定になりエンジン停止。自動車からジャンプして、エンジンかけて測ってみたら10Vもありません。
ああ、これ、もう、ジェネレーターだな。
しかしおかしい。ジェネレーターは新品リプロに交換済み。
釈然としないまま、ジェネレーターを外します。
そんでチェックしてみたところ、驚愕の真実が明らかに!
見た事がある人はおわかりになると思いますが、オートバイのジェネレーター、エナメル線の電磁石がいくつも星
型に連ねられているシロモノです。で、その電磁石からですね、黄色の配線が3本ばかり出ているのですよ。
その内の1つ、圧着金具が緩んで外れかかっていんの。いやはや笑った笑った。
そーです、交換した新品のリプロ、不良品だったワケですな。
そんなワケでキモオタデブニートおっさんの豆知識。
セカイモンで買ったリプロ部品に気を付けろ!です。
まあ原因がわかれば余裕です。外れかかった配線を、ガッシリとかカシメ直して万事OKなのです。
組み直してエンジンをかけます。充電もバッチリ。バッテリーはビンビンと相成ったで御座候。
さてさて、こ-ゆー作業をする際、私はタンクとか外すのですよ。充電もするようになったのでエンジンを切り、タンクを乗っけます。そして確認のため、キーをONにしてセルを押します。
・・・・・・・・・・。
エンジンがかかりません。
な、な、なんじゃこりゃ~~~~~~!
いやホント、マジで、エンジンがかからんのよ。
キャブを外してバラして組み直して、プラグとか新品にして、イグナイターとかコイルとか予備に交換して、まあ色々とやったのですが、セルが虚しく回るだけで、エンジンはウンともスントも言いません。
炎天下、こんな目に遭わされおとなしくしている私ではありません。KZ1300のエンジンをを蹴飛ばします。
まあ、私の蹴りごときではKZ1300はビクともしません。どこ吹く風って感じで、ニヤニヤしているように見えました。
そんなワケでその日は、とりあえず家に入ってヤケ酒です。
次の日、何を思ったのか私、KZ1300のメインハーネスを引っぺがしました。
で、クーラー全開の家の中で、サービスマニュアルの配線図と睨めっこ。
要らない電子機器の粛清を始めたのです。ついでに、ヘッドライトのON/OFFスイッチの配線も付け足してやりました。
以上が、私の「2015・夏」の思い出です。
それから約半年が過ぎました。
今もKZ1300はタンクが外れたまま、バイクカバーに身を包み、庭先に鎮座しております。
廃車して、分解して、部品にしちまうか?