直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

真田最強は信之さんだな

全くもってどーでもいい事ですが、今の大河ドラマ、糞ツマランですなあ。

要は、ストーリーの主軸がなく、焦点がブレまくっているので、お話しとして破綻しているのです。
だ~いたい、コレ、主人公、誰よ?
吉田松陰久坂玄瑞高杉晋作?みんな早死にしているから1年も持たんわ!

イヤイヤイヤ、主人公はお文さんです!ですと?
だ~か~ら~、それが間違いの元だっつーの。
だってこの人、吉田松陰の妹で、久坂玄瑞の奥さんで、小田村伊之助の後妻になったって「だけ」の人でしょ?どんな大河でドラマを奏でてくれるんだっつーの。

でもってキャラ設定が的ハズレ。幕末動乱期に、あんな脳内スイーツのバカ女を登場させて何がしたいのか意味不明です。つーか、このお文さん役の女優、演技は下手ですし、顔も貧乏臭くてパッとしない。
マジで今年の大河ドラマ、糞以下ですな。

まあ、長州視点からの幕末動乱期という鑑賞方法もあるでしょう。
だったら、歴史ドキュメントでやりなさいよ。あんなトンチンカンなヒロインと、「イケメンだしときゃOK!」的なノリ、マジでオワタですな。

今では大河ドラマも、オッサン・ジジイでなく、スイーツ(笑)に媚びへつらうように創ってあるみたいです。
だから、ご婦人が主人公ってのが多いです。

だったらさ、小松ちゃんで創りなさいよ。

小松ちゃんは戦国時代のお姫様です。
お父さんは、「刃先に留まったトンボが自重で真っ二つになった」で有名な名槍・蜻蛉切りのオーナーである、徳川四天王最強にして、太閤秀吉に東国無双と称えられた本多忠勝さんです。

小松ちゃんは小学生の頃、とある村が凶暴なイノシシで困っていると聞きました。それで早速、そのイノシシを退治しましたとさ。めでたし、めでたし。

まあ、戦国最強であるお父さんのDNAを受け継いじゃっているから、普通に強いのでしょうな。浜口父娘みたいなものです。ただALSOKと決定的に違うのは、小松ちゃん、普通に絶世の美女だったそうです。

そんな小松ちゃんを見ていた内府殿、「忠勝んトコの小松ちゃん、可愛いけれどお転婆すぎる。アレじゃ旦那さんになった人が大変だ。よっしゃ、ワシの養女にしてキッチリと本物の淑女にしてやるわ!」と、ヒギンズ教授になる事を宣言。
こうして小松ちゃんは、徳川家康の娘になりましたとさ。めでたし、めでたし。

だが、しかし、小松ちゃんはすくすくと見目麗しきお姫様に成長はしましたが、中身はイノシシ退治していた時のまんま。とにかく、バカみたいに腕っぷしと気が強く、アホみたいに頭が切れる、超絶メンドクサイご婦人になりましたとさ。めでたし、めでたし・・・じゃねーよ!(by忠勝&家康)

まあ、そんなこんなで小松ちゃんも結婚適齢期
お婿さんを物色するお歳になりました。

で、とりあえず、徳川の力で全国津々浦々から容姿端麗・能力・性格ともにナイスなガイを、100人ぐらい集めてですな、小松ちゃんとの合同お見合いが開催されました。
すると小松ちゃん、片っ端から並み居るイケメン達のちょんまげを引っ掴むと、「なんだ、ふにゃけた面しやがって、手前ェ、それでも戦国武将か!」と悪態をつきフルボッコ。半数近くのイケメン達が骸に変わっていく中、「おいこらアバズレ、親父2人が強くて偉くて、自分がちょっとは美人だからって図に乗るな!」と、小松ちゃんの蛮行を咎めたイケメンがいました。

お見合い会場に居合わせた人々は皆、「ああ、この御仁はかつてない程、無残な感じで小松ちゃんに八つ裂きにされる・・・」と思いました。
ところがどっこい、生れて初めて男性に叱られた小松ちゃん。「ずっきゅ~~~~ん!!!」とハートを射抜かれてしまいましたとさ。めでたし、めでたし。
まあ、小松ちゃんの蛮行を見るに見かねて、思わず声を上げてしまった真田信幸さんにしてみれば、全然「めでたし」ではなかったのですが。

そんなこんなで、小松ちゃんは信州の真田家に嫁いで行ったのです。

コレ、おもしろいですよね。
忠勝の実娘で家康の養女が、徳川の天敵である真田に嫁ぐって。

さてさて真田の家に入った小松ちゃん、早速、真田の情報を徳川にリークしまくります。
同時に、徳川の情報も真田にリークしまくります。
そのお蔭かどーかは知りませんが、しばらくは徳川・真田は戦争しませんでしたです。

で、まあ、1600年の関ヶ原です。

豊臣家への義理と言うより単に「家康キライ」な昌幸・信繁(幸村)は西軍に、嫁さんが怖い信幸さんは東軍にという事で、有名な犬伏しの別れとなるワケですな。

さてさて。
昌幸さんが上田に戻る途中、孫の顔を拝もうと信幸さんが留守している沼田城に立ち寄ろうとしました。とは言え、沼田城は昌幸さんにしてみれば敵のお城。でも、まあ、家族ですから。

とりあえず、沼田城に使者を遣わしました。しばらくすると、片腕がグシャグシャに潰された使者が戻ってきました。ビックリした昌幸さん。使者に話を聞くと、「小松ちゃんの手下の花山薫似のALSOKに握撃されました」との事でした。

「あの鬼嫁~」とブチ切れた昌幸さん。軍勢を引き連れ、沼田城の大手門にやって来ました。
すると、大手門が開きました。そしてそこには、何百というこん棒や戦斧を手にしたALSOKを付き従えた、燃え盛る紅蓮の炎を身に纏ったかの如き、真紅の武者甲冑姿の小松ちゃんがニヤニヤ笑いながら待ち構えていました。
で、「おいコラ、陰険ジジイ、手前ェは敵だろが。さっさと失せろ」と言うと、手にした弓を引き絞り、昌幸さんに向け矢を放ちました。矢の刃先は昌幸の頬をかすめたとさ。めでたし、めでたし。
これには昌幸さんもニートの次男もビビります。

流石は戦国トップクラスの謀略家である表裏比興の昌幸さん、小松ちゃんが「コレは勝てる!」と準備万端整えていると悟り、そそくさと軍を引いて行きました。「ホントは純粋に孫に会いたかっただけなのに・・・」と、ショボンとした後姿が悲しいです。

そんな傷心の昌幸さん、とりあえず沼田城の近所の正覚寺で休憩していました。
日も暮れ、カラスもカーカー鳴いています。
そんな所に、今度は貴婦人モード全開の小松ちゃんが登場。昌幸さんが会いたくて堪らなかった孫2人も連れています。
小松ちゃん曰く「戦は戦、家族は家族」。
「流石は本多の娘だ」と昌幸さん。

とまあ、こんな事があったりなかったりで、昌幸さんとニートの次男は、上田城で秀忠軍をフルボッコするワケです。でもって関ヶ原は東軍の大勝利。真田な2人は高野山での引きこもり生活に突入です。
そんな2人にせっせと仕送りを続ける小松ちゃん。

やがて昌幸さんは真田紐の特許出願中に死んじゃいます。
ニートの次男は、ネットで知り合った怪しげな10人の仲間と活動を展開。

そして戦後時代のクライマックス、大坂の陣ですな。

大阪の陣はイロイロありました。
仙台のマー君が、「前にいる味方、邪魔だから撃っちまえ」とか。
仙台のマー君が、「前にいる味方、邪魔だから撃っちまえ」とか。
仙台のマー君が、「前にいる味方、邪魔だから撃っちまえ」とか。
仙台のマー君が、「前にいる味方、邪魔だから撃っちまえ」とか。
コイツがどーしてヒーロー扱いされるのか意味わからんわ。

でも、やっぱ、大阪の陣はニートの次男が主役でしょうな。
本当は、毛利勝永がスゴかったのですが。まあ、それを言うのは野暮ですな。

こーして大阪の陣も終了。
真田信幸の2人の息子も初陣を果たし無事帰還。
で、生きて戻った2人の息子に対し、小松ちゃんの放った言葉。
「お前らどっちか死ねよ。あのニートの義弟のせいで余計に真田は徳川に睨まれてんだから、忠義のポーズとして、どっちか死んどきゃ良かったのに」
実は小松ちゃん、自分のヘソクリを息子の部下達に分け与え「2人をどーか守ってあげて!」とお願いしていました。

そして時代は天下泰平。

ある日、江戸へ向かう加賀前田家の「家康公へのプレゼント運び隊」が上田城下を通る事に。
その事を知った小松ちゃん。早速、運び隊の所へ。
「コレ、なんじゃい?」
「家康公へのプレゼントです」
「なるほど。オレの物はオレの物、家康パパの物はオレの物。コレは全部いただくぞ」
「そんなご無体な~」
「文句あんのか?」
「ひえ~」

こうして加賀前田家、小松ちゃんの怖ろしさを後世に伝えるべく、自分のトコの空港を「小松空港」にしたんだとさ。めでたし、めでたし。

そんな小松ちゃん、47歳で死んじゃいます。
昔の事ですから、まあ、普通かもしれませんが、今の感覚なら「美人薄命」そのまんまです。
信之(この頃は名前変えてます)さんは「我が家から光が消えた」と嘆き悲しんだそうです。ホントに鬼嫁だけど、ホントに誰からも好かれて愛されいたんでしょうな。小松ちゃん。

ちなみに信之さん、鬼嫁・小松ちゃんは言うに及ばず、フリーダムすぎるお父さんと弟、家康さんからの圧力、国元は貧乏で領国経営で悩み続け、お家騒動はあるはわで、ストレスMAXの人生でしたです。
そのため、93歳という若さで死んでしまいます。

戦国時代、小松姫に限らず、大活躍した女性っていっぱいいたのです。
立花道雪の娘にして、西国無双・立花宗茂が妻の誾千代とか。
のぼう様の娘で、忍城会津の戦場で大暴れしまくった甲斐姫とか。
義元亡き後、駿河今川家を率いた寿桂尼とか。
井伊直政の義母で「女地頭」と呼ばれた井伊直虎とか。
マー君ママの義姫とか。
男もぶっ飛んでいましたが、ご婦人方も負けず劣らず狂っていましたです。

でですな、実は日本、戦国時代までは男も女も関係なかったと思うです。
だって大昔は卑弥呼はもちろん、女性天皇って普通でしょ。武家の世になっても北条政子日野富子とかいたワケですし。

江戸時代、近世になってから、男尊女卑になって。
女性を差別した方が社会はシステムとして簡潔となり管理しやすいって事なのでしょう。

システムは価値基準が多様化した方が、複雑で収拾がつかなくなり管理するのが大変だけど、クオリティは間違いなく向上するから、そーゆーのがイイと思いますけどね。

いずれにしても、小松ちゃん、愛しているぜ!