直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

ラーメン論

とりあえずですな、国道51号をぼんやりと走るのです。一車線ですからな。
何やら新しいステーキ&ハンバーグのお店が道沿いにできていたのです。
スバラシイ。

で、二車線になって、那珂湊のお魚市場に多くの車が向かうお蔭で道が空くのです。
スバラシイ。

トップで4000回転ぐらいでのんびりトコトコ走るのです。やがて眼前に太平洋が広がります。
スバラシイ。

しばらく走ると、右手にコメリのある信号に辿り着きます。三叉路なので迷わず右折です。左折したら民家に激突ですからな。
スバラシイ。

で、ぼけ~と走るのです。北浦を越え、霞ヶ浦を越え、土浦です。見せかけの華やかさに覆われた、欲望と絶望が渦巻く大都会・土浦です。つーか、土浦って水戸より都会じゃね?
スバラシイ。

で、適当に左折して県道24号にぶち当たったら右折です。こうする事により目的地に到着です。
そーです。「天下一品つくば店」なのです。
スバラシイ。

天下一品は私にとって青春の味です。
学校の近くにあってですな、夜、皆で飲んだ後、〆は天下一品でしたです。
今でも好きです。つーか、天下一品より「おいしいなあ」と感じたラーメン、あんまないです。
まあ、天下一品は「ラーメンに良く似た食べ物」ですから、ラーメンを比較対象にするのもおかしいですなあ。ゲラゲラ。

すんごいガキの頃、母親と一緒に食べたアメ横のラーメン。アレは美味しかったなあ。典型的な中華そばで、どんな味か具体的に憶えてはいませんが、幼心にウマ過ぎる!って感動して脱糞しまくりでしたです。今はないですが。

あとですな、真冬に六本木にオートバイで飲みに行って、その帰りに食べていた千石自慢ラーメン。こってりのとんこつラーメン。これがですな、真冬の深夜、オートバイを運転していると効くのですよ。しかも丁度、六本木と自宅の中間にあったものですから好都合。当時、千石自慢ラーメンがなかったら私、オートバイに跨ったまま凍死していたと思うです。

でですな、考えるとラーメンって食べ物、実は「ウマい・マズい」ってあんまないと思うのですよ。たぶん「この材料を使って、こーゆーふーに作ればハズさない」、みたいなモノがあって、それ、あまねく日本のラーメン業界に浸透しているのでしょうな。

そー考えると「マズいラーメン屋」って稀少です。そうそう、江古田に死ぬほどマズいラーメン屋があったなあ。当時はほとんど残してタバコの吸い殻をドンブリにぶち込んで店を出ましたが、今になって考えるとそんな酷い事をせず、21世紀にも残す方向で1人の客として育てるべきでしたです。
あ、このラーメン屋、とっくに潰れていますから。

そんなこんなで今に至ると、まあ、ラーメンって味そのものよりも、どのようなシチュエーションで食べるかどうかが、美味しいに重要だと思うのです。逆に、「雑誌に紹介されていた●●のラーメンは美味しい」とかって感じで食べるものじゃないと思うのです。
そんなワケでして私、ラーメンを食べるために行列に並ぶ人、ドン引きどころか侮蔑しております。

所詮はジャンクフードですよラーメンなんて。生活や人生の脇役ですよジャンクフードなんざ。
で、ジャンクフードにはジャンクフードの美しさがあると思うのです。ジャンクフードとして認識し、自身の生活・人生に組み込んでこそ、ラーメンもマックも吉牛も立ち食いソバも光り輝くのです。

にも関わらず、ジャンクフードを食べること自体が目的化した行動、修復不可能なぐらい野暮ですな。
つーかラーメンをもっともらしく語る奴、特にラーメン評論家とかってそれを商売にしている知能指数小数点以下の底辺の人種、パチンコ評論家に匹敵する救いようのないクズですなあ。

結論としてはですな往復で100キロ近く走った結果、私のKZ1300、もう少しキャブを何とかせにゃならんみたいです・・・