直六国防挺身隊

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いとめでたい

トヨタ・センチュリー(VG40) 2015謹賀新年リミテッドVer
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純正オプションである、フロントグリルの正月飾りが最高にキマっています!

昨年末、この仕様で東京に行って、で、さっき帰ってきたのですが、お飾りを付けた自動車、私のを含めて3台しかいませんでした。
つーか、「身内や知り合いの笑いを取るためだけに、なんでこんな恥ずかしい事せにゃならんのじゃい?」と自問自答しまくりでしたです。

ただ、まあ、この自動車に付けないというのも、甚だ不敬な気がするのです。

この風習、なんで廃れてしまったのでしょうね?
「意味ないし、恥ずかしいし、メンドクサイ」という理由であれば、なんで玄関に注連飾りとか門松、室内には鏡餅とかの風習は残っているのでしょうな。

で、考えたのです。
そーだ、お飾りが似合う自動車がほぼ絶滅したからだ!

現在、新車で販売されている自動車で、お飾りが似合うのはGZG50(現行センチュリー)だけですからなあ。
うん、アレはカッコイイですからなあ。
どうも私、正月のお飾りが似合う自動車が好きみたいです。
人生初めてのマイカーがシーラカンスデボネアで、その次がW126の300SE。どっちも、お飾りが良く似合いましたです。

それに比べて、今のつり目のカナブンみたいな自動車に、お飾りは似合いません。普通に考えて、やっていたら単なるアホです。

コレ、自動車に限った事じゃないんですけどね、「あえてハズす」「わざとバカやる」場合、本体に余裕がなくって底が浅いと、本当に「バカにされてお終い」だったりします。
実際、私のような底の浅いバカが発する自虐ネタって、クソツマランでしょ?

そんなワケで、家電製品化した現在の自動車にはお飾りは似合わないのです。
まあ、正月飾りが似合わないから今の自動車はダメ!ってワケでもないんですけどね。

いやですな、今日、首都高を走っていたら、お飾りを付けたカナブン(ホンダのフィット)がいたのですよ。
すると走行による風圧で、お飾りが裏返っちゃっているのです。
つまり、自動車にお飾りを付ける場合、きちんとタイラップで固定しなくてはなりません。
そーゆー手間も必要であり、なおかつ固定できるよう、大袈裟過ぎるフロントグリルが必要なのであります。
そーいった構造面でも、今の自動車は正月飾りを拒絶しているワケです。

真面目に考察すると、かつては財産であり、豊かさの象徴でもあったマイカー。そんな自らの努力と研鑽を積み重ねた労働によって入手した誇り高きマイカーも、マイホームのように縁起物で絢爛豪華に飾り付け、交通安全をはじめ、健康長寿・商売繁盛・学業成就・家内安全の思いを込めたい気持ちが、多くの人々にあったのでしょうな。それが、良いのか悪いのか知りませんが、自動車が日用品化した現在では、そーした庶民の想いが希薄になったからかもしれません。

ただ、町中の自動車にお飾りが付けていた時代をリアルに体験した私にとって、なんか淋しさを感じてしまうのです。
そうそう、「マカロニほうれん荘」でも、キンドーさんとトシちゃんが自動車のお飾りのみかんをパクるお話があったなあ。

そんな懐古主義を笑いたくば笑ってくださいです。
来年は、KZ1300にもお飾りを付けてやります。アレも絶対に似合うだろうなあ。

てなワケでして、新年あけましたからめでたいのでありますです御座候。