戦国ヒャッハー②
陣内孝則さんが演じているので、今後も出てくるのは間違いないので嬉しくって仕方がないのです。
しかも、いきなり毒殺を披露してくれるなど、日本中の直家ファンの期待を裏切らない大活躍!
その一方、ポテンシャルは彼らに匹敵するのに、放送禁止な戦国武将もたくさんいるワケでして。
そんな戦国武将が、私は大好きなのです。
松永さんなどその筆頭。
日曜日の夜8時、草笛光子のナレーションで「久秀はついに、セックスマニュアルを完成させた」なんてお茶の間に流れたら大変です。
「ねえパパ、セックスマニュアルって何?」なんて小学生の息子に質問されたら、お父さんとお母さんは実演しなくてはなりませんからね。
大内義隆さんも絶対に無理です。
パタリロがゴールデンタイムのテレビアニメになった時代ならいざ知らず、ある意味、松永さん以上に不可能です。まあ、大内義隆さんと陶晴賢さんを超絶イケメン俳優が演じ、史実通りの愛憎渦巻くラブストーリを描き切れば、BL好きの腐女子の皆さまにとって神ドラマになるでしょうが。
いずれにしても、ホモを非難されたって理由だけで、南蛮貿易の莫大な利権を捨てザビエルさんを追っ払っちゃうぐらいの男の中の男なのです、義隆さんって。
そもそも、軍事・政治・経済・外交・文化芸術、どれをとってもお父さんの義興公(三好長慶の前に日本を牛耳っていた人)に匹敵する能力を有した、一流の戦国大名です。男性はもとより、女性にもモテモテです。家柄が良くて、仕事ができて、センスが良くて、性格が良くて、お金持ちで、イケメンですから女性が放っておくワケがありません。奥さんが義隆さんの浮気相手(女性)に送った短歌などすごくカッコいいです。
いずれにしても義隆さんは、単なる元就さんの引き立て役ではないのです。むしろ、その元就や息子達も実は大内さんに・・・なのです。小早川隆景を愛人にするエピソードとか、吉川元春が不憫過ぎます。このように、毛利の両川も、戦国一のいい男の前では形無しなのです。
森長可さんなど、人生18禁ですからなあ。
戦争でも平時でも、罪のない人々をいくら殺しまくっても、「鬼武蔵(長可の異名)だからしょうがない」という信長の鶴の一声で全て不問。妖怪スッポンを退治するは、神社の守り神の蛇を生きたまま食べるは、人にも、動物にも、神様にも厳しい、戦国時代最凶最悪の狂戦士なのです。
さらには、長可さんの犯罪が全て不問にされるのは、つまり信長と蘭丸がアレな関係だと・・・まあそれだけでヒーロー信長の名に傷が付くワケでして。
全くのゼロの状態からわずか一代で、島津・大友に匹敵する勢力に駆け上がった、英雄中の英雄なのですが、とにかく普段の所業がヒド過ぎます。
例えば、自分が苦労していたころ助けてくれた蒲池さんをホームパーティに招き、宴もたけなわになった頃合いを見計らって殺害。その後、蒲池さん一族を皆殺しにしましたとさ、めでたしめでたし。
疑心暗鬼の塊だったらしく、有能だったり、自分に意見した部下を悉く粛清。恐怖支配の達人だったのです。
隆信さんはデブなので馬に乗れないものだから、戦場では輿に乗っているのです。ところが味方が総崩れになるや、担いでいた人たちは隆信さんを輿ごと放リ捨てて逃げてしまいます。起き上がれなくて地面でジタバタもがく隆信さん、そのまま敵に首チョンパ。
相手が「実は義弘より強い」と言われる家久さんだっとしてもあんまりです。まあ、沖田畷の戦いは、「助けを求める者を損得抜きで助けるのが島津です。私だけでも参ります」と、手勢のみを率いて龍造寺の3万の軍勢に立ち向かい勝利を収めた、家久さんのカッコ良さと強さをアピールする戦争でしたからなあ。
結果、隆信さんの最後、それまでの所業がブースター効果を発揮して、芸術的なまでに無様に映るのです。スバラシイ。最高だぜ、隆信公!
とどめは戦後、島津が隆信さんの首をお返ししますと言ったら、身内・部下全員から「そんな不吉な首は、生ゴミとしてそちらで処分してください」と言われてしまう始末。
いずれにしても日曜夜の家族団らんには、絶対に向かない英雄です。デブだし。
人質にされたお父さんごと敵を銃撃したり、「前にいて邪魔だ」という理由で味方を後ろから銃撃したり、かなり極悪非道です。まあこの人の場合、お母さんの義姫さんと、伯父さんの最上義光さんとの絡みが、抱腹絶倒の爆笑モノなのです。特に、義光さんのシスコンぶりに全米が泣いた。です。
そんなワケで宇喜多直家さんです。
長くなりましたので、続きは今度にしますです。
ああ、今回も直家さんに至れなかった・・・