直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

猫目の裕次郎も哲也も、弱い人だけどイイ人だなあ

パペラキュウhttp://book.geocities.jp/monene39/paperakyu00.htmlは非常にオモシロイですなあ。
 
完成度が高すぎるです。と、思ったらパクネヤングの作者さんだったりするのですね。
これだけの表現者が発表の場がなく、話題作りのためかどうかは知りませんが、犯罪を犯してしまうのですからヘンな世の中です。
ガロがあれば良かったのに・・・
 
ネットがまあ、こーなって、一億総表現者になった今、プロも素人も同じ土俵に立ったワケでして。
もちろん、タイマン・ガチンコとなったらプロ、特に松永先生クラスには、素人は逆立ちしても勝てないです。でも、同列に扱われるのですよ。そー考えると、2ちゃんとかってスゴイ革命ですな。
それが良いのか悪いのか、まあ、随分と先の話です。
 
考えたら昨年ヒットした半沢何某とかあまちゃん何某とか、結構、アングラというかニッチ臭が強いですよね。
イイ事だと思うです。
 
でも、同じような作品であるパペラキュウは絶対にメジャーにはならんでしょうな。
西原女史に至っては、チクロ幼稚園もぼくんち黒歴史扱いなのでしょう。
 
ガロは本当にオモシロイ雑誌でしたです。商業主義を排し、才能ある作家が制約なしに自身の表現を追求しまくっていましたから。
そもそもガロって、白土三平カムイ伝を連載するためだけに創刊された雑誌です。で、カムイ伝だけでは雑誌にならないので、いろいろな実力ある作家の作品も載せる事に。そんな1人が水木しげるだったり、つげ義春だったり。それ以上に、よもやの化学反応が、赤色エレジーでしょ。まさかカムイ伝のオマケのハズが、日本漫画史上最高のラブストーリーとなるとは・・・
 
ちなみに、テレビタレントでおなじみの蛭子さんとかもガロの人。釣キチ三平の矢口先生も実はガロだったり。
私の大好きなねこじる女史も、全開バリバリのガロだったりするです。
 
ガロは良くも悪くも、日本漫画の王道に対するアンチテーゼなのですな。
手塚治虫白土三平、どっちがエライ?と聞かれても困るわけでして。ただ私は、火の鳥ブラックジャックのどんなシーンより、カムイ伝の大鍋いっぱいの溶けた鉛を飲み干して「うまか」というシーンの方が遥かに好きです。
 
とまあ、結局、オモシロイものができる確率は、商業主義だと低いって事ですな。作り手と受け手の間の中間業者がお金儲けのためにヘンに作為するからグズグズなのです。
 
ネットがこれだけ発達したのだから、様々なジャンルでガロみたいな場ができると良いのにと思うです。
でも、ネット自体が商業主義の申し子だから無理っぽいです。
 
悲しいな。
 
てなワケ、このブログは松永豊和作・パペラキュウを応援するです!