直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

カッコいい言葉って、ウケないというかカネになりにくい

前も書きましたが、この手のネット情報にハマっていますです。
 
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13.とある中国人
魯迅について、胡適は言った。
「一般に一人のことについて議論する場合、公平さを維持すべきだ。愛が悪であることを知り、悪が美しいことを知る、すべては公平だ。魯迅には長所がある。彼の若いうちの文学作品や彼の小説史の研究がそうだ。すべて良い仕事をしている。」
胡適 -wikipedia-
胡 適(漢音:こ せき、慣用音:こ てき)は、中華民国の学者・思想家・外交官。アメリカの哲学者ジョン・デューイのもとでプラグマティズムを学ぶ。北京大学教授のち学長。国民党を支持したため戦後は米国に亡命したのち、1957年に台湾に移住した。
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この、胡適って先生、抱きしめたいな。
文章作成の奥義をコレ以上ない程、極めていらっしゃる。
まあ、翻訳された人もそーなんでしょうが。
 
特にコレ↓
「愛が悪であることを知り、悪が美しいことを知る、すべては公平だ」
 
愛が悪とは決して一般化されない認識です。
まあ、芸術的・文学的には常套句ですが。そーゆー意味で便利な「つかみ」です。
 
で、愛=悪で、「悪は美しい」と中二病全開で迫ってきます。一般大衆向けのインパクト、効いてる効いてるw
 
「愛は悪であり、愛は美しい」だと表現として陳腐じゃないですか。
しかし、言っている意味は一緒でも、「愛は悪であり、悪だから美しい」と表現した方が、読み手の心を揺さぶるでしょ?
そーゆー効果を計算しているのですよ。
 
で、理論的時系列に沿って淡々と述べる事で、計算されていると読者に気付かせず、言葉の力を最大限に引き出す。文章作成のプロの仕事です。
 
で、オチが、「公平」ですからな。
コレ、センス全開です。
あらゆる正義や価値観も、一切が正しくもあり、間違っているという、東洋的思想をワンフレーズで説明し尽くしているのです。
キリスト・ユダヤイスラムは黙れと。
 
こーゆー気の利いた的確な箴言を、サラリと間に挟む事ができるにはセンスが必要です。
センスについて、「生まれ持ったセンス」とかって何やら才能のように論じられますが、知識や技術や体力とかと同じで、ガンバって努力すれば誰もが手に入るモノです。だから、皆、ガンバって!
 
とまあ、文章センスを磨き続けてきたつもりのオッサンが書く文章はこのブログ程度です。
 
ダメだこりゃ。