直六国防挺身隊

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リヤブレーキが張り付くと、エキパイがもげる

古いオートバイで良くあるのが「ブレーキの張り付き」です。
放置されたまま、水やらが何やらが侵入してキャリパーピストンが固着。ブレーキがかかりっ放しになるになる現象です。
直しているKZ1300のリヤブレーキが、これでして。
 
我が家にやって来た時から張り付いていたもので、とにかく押して動かすのが一苦労。
ただでさえ300㎏あるオートバイで、これは最悪です。
 
そんなワケでとりあえず、オーバーホールする為にリヤキャリパーを外そうと思ったのです。
 
KZ1300のリヤキャリパーは、リヤのアクスルシャフトと共締めです。
だから、リヤアクスルを抜かなくてはなりません。
リヤアクセルを抜くにはサイレンサーを外さなくてはなりません。
 
こうした理由から、サイレンサーをエキパイから引っこ抜きました。
すると、エキパイ側のジョイント部分がもげました。コレには流石にビックリ!
イヤイヤイヤ、ビックリしている場合ではないのです。
 
自動車でもオートバイでも、下回りは腐食の温床です。しかも30年前に製造され、結構な期間、野ざらし放置されれば、錆びて腐っているのが当たり前です。
と、頭で理解していてもコレにはヘコみましたです。片方だけでなく、左右ともですから。
 
この場合、
①社外品の集合マフラーを購入かワンオフで作ってもらう
ヤフオクとかで程度の良い中古品を探す
③もげたヤツを直す
とまあ、3つの選択肢があるのです。
 
①は既製品で15万~30万円、ワンオフはその倍額は余裕です。イヤだわ~旦那ったら、冗談も大概にしておくんなさい。
国内登録もしていない不動車に、いきなりそんな高額部品、使えるわけないですがな。
 
②は、えー、まずないです。理由はこのKZ1300のも腐っているのですから、中古品はほとんど腐っており、マトモなモノなど、まず出品されませんです。
 
そんなワケで③なのです。しかし私は溶接なんてできませんから、その手のプロにお金を払ってお願いする事になります。その為にも、車体からエキパイを外さなくてはなりません。
 
で、水冷エンジンのKZ1300の場合、エキパイを外すにはまず、ラジエターコアから水を抜きます。
それから、ラジエターコアを外し、その裏にある冷却ファンを外すです。
これでエキパイが外せるはずなのですが、私のKZ1300、得体の知れないエンジンガードが付いていたりします。
で、これも外すのです。エンジンマウントボルトと共締めになっているので、意外とメンドクサかったりします。
 
ようやくフランジナットとかを外すのです。6ヶ所×2なのでメンドイです。フレームのマウント部のボルトも外すです。
これで、2~5番のエキパイを外さずに車体から下せると思っていたのですが・・・
なんかお弁当箱部分がセンタースタンドに引っ掛かり通ってくれません。
アレ、前は通ったような気がしたのですが。私もいよいよアルツハイマーで脳ミソが腐ってきたようです。
 
結局、2~5番のエキパイを外す羽目になりました。
3番と4番のジョイント部分が錆びて腐って穴だらけのズタボロ状態だったので、案の定もげました。
もうイヤだよ・・・
 
とは言え不幸中の幸いで、3番と4番は予備を持っているのでノープロブレムだったりします。
ただ、5番はかろうじて無事であっただけで、小さな穴が開いていたり、相応の修理が必要ぽいです。
 
お弁当箱と一体型の1番と6番のエキパイは、まあ無残です。
どちらもヘコミはないのですが、サイレンサーとのジョイント部分がもげているし、ピンホール穴もあったりします。
1番・6番とも予備は2本ずつあるのですが、どれも一長一短。どれも腐っています。
溶接屋さんに相談するしかなさそうです。
 
しかし、「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、リヤキャリパーを外そうと気軽に行動したら、なんか随分と大事になってしまったです。
まあ、古いオートバイの修理なんてこんなもんでしょ。
 
そんなワケでリヤキャリパーは、まだ車体に付いたままです。