直六国防挺身隊

母は来ました今日も来た。嫁をイビリに今日も来た。

プロジェクトXですな

中国の空母「遼寧」。
ちょ~楽しそう。
 
頭が残念な人々がこの艦を役立たずのポンコツみたいに言っています。
コレの同型艦は普通にロシア海軍で運用されていて、フランカーとかバンバン離発着艦していますです。
 
でも、まあ、これ、空母として普通に使えないですのよね、
だって、練習艦以下の学習教材でしょ。
 
そもそもエンジンをはじめ、レーダーとか肝心部分を全部なくした状態で受け取ったハリボテを、「まあ、とりあえずフランカーが離発着艦できるまで作ってみよう」てノリなワケですし。
で、燃料・兵装ともスカスカのフランカーが、とりあえず離発着艦できたから評価すべきだと思うのです。学習教材、学研のオマケで実現たのですからな。
 
要は「さあこれから!」ってノリですな。
チョ~楽しそう・・・羨ましい・・・
 
遼寧の一番の問題はエンジン。
航空機の発艦時、スキージャンプなら艦の速度が重要ですが、遼寧は20ノットしか出ない。
向かい風が重要なのですよ、空母から飛行機を飛ばす場合。凧揚げと同じ理屈ですから。
アメリカの空母みたいにカタパルトがあればいいのだが、コレ、普通に作れないらしい。
スピード出ない、カタパルトない・・・詰みました遼寧
で、まあ、エンジンは原子力にすべきですな。中国の場合、通常機関だとかえって遠回りでしょうし。
 
着艦に関してはワイヤーです。飛行機のお尻の引っ掻け棒が引っ掛かるワイヤーです。
よくワカラン人は映画「トップ・ガン」を観てください。
これも、アメリカやロシアやヨーロッパの一部しか作れません。
これないと、フランカー級の大型戦闘機を運用できないです。
 
強力エンジン・カタパルト・ワイヤーとか、日本なら作れるかもしれませんが今の中国では無理でしょ。
てか、日本ですらこれらを開発するのに何年・何十年もかかるです。
 
だから、やつらはがんばるのです。
そのがんばるのに参加するのは楽しいでしょうなあ。
 
まあ、中国は遼寧のお蔭で、空母を運用する上で自分に足りないものを明確に認識できたでしょうな。
これは、大きでいす。
空母運用のノウハウや技術発展など、遼寧は人民解放海軍に多大な貢献をしたでしょう。
鳳翔が大日本帝国海軍にもたらしたモノと同等の。
 
空母自体に限らず、艦載機・護衛艦・艦隊システム、それらを維持するため膨大な数のに優秀な人材の確保など、気が遠くなるぐらいの無茶なチャレンジだったと痛感されているでしょうです。
 
空母を中心とした機動部隊は、今も最強の戦闘軍集団です。それをゼロから開発、さらに維持・運用する事。
中国は、とんでもない事に手を出しましたです。
成功の確率は低いでしょうが、挑戦した心意気、てか、最強の戦闘軍集団をゼロから作るなんてロマンだろ。
プロジェクトXものですよ。
 
あ?戦争の危険?ないない。日本・アメリカと中国が戦争したらソッコー第三次世界大戦ですから。
 
起きなければ何も今と変わりません。
起きれば誰も生きていません。